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おすすめ&使い方

楽器に適した温度と湿度

ここでは、ギターに適した温度と湿度について簡単に解説しています。

人間にとって快適な環境が、ギターにとっても快適な環境です。
わかりやすいように、人の快適な環境に置き換えて説明していきます。

 

人とギターに適した環境

温度について

10℃は寒く、30℃は暑いと、私達は感じると思います。
従って、20℃前後が過ごしやすい = ギターにとっても快適、といえます。

湿度よりも温度の方が与える影響は大きいので、極端な温度には特に注意しましょう。

例えば、

  • 真夏の車の中にギターを置きっぱなしにすると、塗装が溶けます。
  • 冬場に極端な温度の低下が起こると、ギターが結露します。

人にもギターにも快適な20℃前後の環境を、できる範囲で意識しておくことを勧めます。

 

湿度について

湿度は60%を超えてくると、ジメジメして不快に感じると思います。
逆に30%を下回ってくると、喉や肌に乾燥を感じると思います。

従って、人もギターも湿度50%前後(40〜60%)にキープしておくと快適です。

  • 梅雨の時期は、除湿器やエアコンを使って60%以下に除湿しましょう。
  • 冬は、加湿器を使って40%以上に加湿しましょう。
  • エアコン・ヒーター・カーペット等の熱源や、除湿器・加湿器の風が直接ギターに当たらないように注意しましょう。

 

管理が不十分だと割れやすい

(ギター)は水分を含むとふくらみ、乾燥すると縮みます。
夏場に含んだ水分が冬場に抜ける時に、ギターの木の薄い部分(表面板)が割れることがあります。

特に割れやすい箇所は、

  • ブリッジと表面板の接着面
  • ネックと表面板の接着面

この二箇所です。
湿度の変化によって、木目に沿うように割れることが多いです。

従って、梅雨時の除湿と冬場の加湿をしっかりしておくことを勧めます。
特にギターができて1〜2年目は、変化の影響をとても受けやすいので、最初の1〜2年がとても大事になってきます。

動画での解説はこちら

 

最近のギターは、表面板を薄く作るのが普通なので、その分どうしても割れやすくなってきます。
私の感覚では、作りがいまいちなギターだと10年足らずで表面板が歪んできて割れます。
逆に、良いギターだと20年以上経っても、割れることなく使えています。

割れてしまったものは二度と戻らないので、ギターにとって心地よい環境で、天寿を全うさせてあげたいですね。

 

最後に

アナログの湿度計と、デジタルの温湿度計のリンクをそれぞれ貼っておきます↓

PICKBOY ( ピックボーイ ) / AA-150
アナログの湿度計です。

PICKBOY ( ピックボーイ ) / AA-150 アナログの湿度計です。

AIR CHECKER ( エアーチェッカー ) / AC-3000
デジタルの温湿度計です。

AIR CHECKER ( エアーチェッカー ) / AC-3000 デジタルの温湿度計です。