今回は、ささやかな夢を叶えた私の生徒のカーヤンさんのお話を書きたいと思います。
カーヤンのプロフィール
カーヤンさんは、ギター歴3〜4年の70代男性です。
私の教室に3〜4年前に来られました。
それまでは我流で、ご友人と二重奏等をして楽しんでおられました。
私の持つカーヤンさんの印象は、
- 大変真面目
- 元々のご職業が技術屋だったためか、とても論理的
- 優しくて、愛妻家
という印象です。
カーヤンさんにまつわるユニークなエピソードとしては、
- 柔らかい音色を求めて、付け爪の形状をあれこれと変えては研究したり
- ギターが弾いている時にズレてこないように、太ももに装着する手作りの器具(製品化できるクオリティのもの)を制作したり
色々なことに試行錯誤しながら、ハードルを一つずつ超えていく。
そんな技術屋ならではのアプローチが得意な生徒さんです。
ささやかな夢
そんなカーヤンさんのささやかな夢は、
オリジナルのスライドショーを作る
ということでした。
仕事をしながら、
40代から50代半ばまでに趣味で撮影してきた風景写真に、
自分自身が演奏したギター音楽をBGMとしてドッキングさせて、
完全にオリジナルのスライドショーを作りたい!
そんな目標を掲げ、もくもくと取り組んできました。
写真はこれまでに撮りためたものがたくさんあるので、あとはギター演奏だけ。
レッスンでは、
実際に私にも写真を観せていただいて、
四季折々の風景に合う曲を一緒になって選曲をして、
一つ一つレパートリーを増やしていきました。
ちなみに、カーヤンさんがこの目標を定めたのには、
- ギターの練習成果を形として残したかったから
- 何か目標を作って練習のモチベーションを保ちたかったから
という理由があったからだそうです。
スライドショー
月に4回もレッスンに通われ、レッスンの中でも録音したり、自宅でも録音したり、気づけば10曲くらいレパートリーができたと思います。
そして先日、いよいよ完成したと連絡をいただきました。
コロナの影響で高槻教室はしばらくの間休講にしていて、そのままかれこれ3ヶ月もご無沙汰になっていたので、連絡をいただいた時は本当に嬉しかったです。
動画も拝見し、写真も演奏も素晴らしかったし、本当によくやり遂げてくれたと感激しました。
私自身コロナ禍において、教室を開けられず申し訳ないと思っていたので、元気をいただきました。
カーヤンさんに許可をいただいて、ここに動画をアップロードさせていただきますので、ぜひご覧ください。
達成した感想
あまりに嬉しかったので、カーヤンさんに色々とインタビューをしてしまいました。
大変だったことは?
また、デジタル音痴だったので、作成ソフトに慣れるのに苦労しました。
達成して感じたことは?
いくつになっても、他人に褒められるのは嬉しいものです。
今の思いは?
納期に縛られた現役生活を終え、納期のない年金生活になって、ついつい怠けてしまうので、モチベーションを維持する目標が必要に感じています。
なんだか、ケンタッキーフライドチキンのカーネル・サンダースが残した
「じっとしていて錆びつくよりも、身を粉にしている方が好きだ」
という言葉を思い出しました。