ここでは、開放弦だけでチューニングする【調弦チャレンジ(改)】についてお教えします。
前回の調弦チャレンジでは、ユニゾン(完全一度)でうなりを聴いてチューニングしましたが、今回の調弦チャレンジ(改)では、完全四度と完全五度という、また別の完全音程を使ったチューニング方法をお教えします。
前回少し書きました【聴く力】を伸ばすためには、まずはこの(改)をマスターする必要があります。
そして、開放弦で調弦ができるようになって初めて
- 音程が悪いことに気付けるようになったり
- 曲を弾きながら、調弦できるようになったり
- 調弦のスピードが格段に速くなったり
色々な恩恵を感じられるようになってきます。
完全音程とは、周波数の比が綺麗(完全)な音程のことです。
従って、少しでも音程がズレていたら、うなりが発生します。
前回の調弦チャレンジ(ハーモニクス)では、完全一度(ユニゾン)を使ってチューニングしました。
この完全一度(ユニゾン)や完全八度(オクターブ)の2つは、特に絶対協和音程ともいわれ、うなりも聞こえやすいです。
但し、今回の調弦チャレンジ(改)では、絶対協和音程ではない完全四度と完全五度を使うわけですので、前回よりも難しくなります。
まず間違いなく、前回の調弦チャレンジがマスターできていないと、今回の調弦チャレンジ(改)はクリアーできないでしょう。
それでは、解説していきます。
⑤弦は、音叉とハーモニクスで合わせる
これは、前回と同じやり方です。
次から変わります。
⑥弦は、⑥弦と⑤弦の開放弦で合わせる
⑥弦と⑤弦は、完全四度です。
集中して、よくうなりを聴きましょう。
⑥弦の糸巻きを回して、うなりが完全に消えたら完了です。
うなりが聞こえない場合は、ハーモニクスで確認しましょう。
ハーモニクスで聞こえるうなりと全く同じうなりが、開放弦を弾いた時でも聞こえるはずです。
慣れるまでは、
- ハーモニクスでうなりを聴く
- 開放弦でうなりを聴く
これを繰り返します。
ハーモニクスでできた人なら、必ずできるようになります。
分からなくなったら、⑥弦を低い方へわざと下げて、リセットしましょう。
左手は、常に糸巻きをつまんでいると早いです。
④弦は、⑤弦と④弦の開放弦で合わせる
⑤弦と④弦は、完全四度です。
④弦の糸巻きを回して、うなりを完全に消しましょう。
③弦は、④弦と③弦の開放弦で合わせる
④弦と③弦は、完全四度です。
③弦の糸巻きを回して、うなりを完全に消しましょう。
②弦は、⑥弦と②弦の開放弦で合わせる
⑥弦と②弦は、完全五度です。(実際には1オクターブ離れているので、完全十二度)
②弦の糸巻きを回して、うなりを完全に消しましょう。
②弦と①弦は、完全四度です。
⑥弦をレに下げている場合は、これで合わせます。
①弦は、⑤弦と①弦の開放弦で合わせる
⑤弦と①弦は、完全五度です。(実際にはオクターブ離れているので、完全十二度)
①弦の糸巻きを回して、うなりを完全に消しましょう。
⑥弦と①弦は、2オクターブ(完全十五度)です。(オクターブなので、絶対協和音程)
以上です。
今回は、開放弦だけで合わせるチューニング【調弦チャレンジ(改)】について解説しました。
今回は、色々と小難しい専門用語も出してしまいましたが、興味がある方は楽典を勉強されると良いでしょう。
ちなみに、調弦チャレンジ(改)を1:30以内にクリアしても、景品はありません。