この記事は、
の続きです。
上向スラー(ハンマリング・オン)と下向スラー(プリング・オフ)の基礎は、習得している前提で進めていきます。
まだ上記を終えていない方は、先にそちらをご覧いただくことをおすすめします。
それでは早速、クラシックギターのスラーを実践的に練習していきましょう。
以下、私が作った4つのエクササイズに沿って、進めていきます。
ぜひこのページを最後までやって、スラーの基本をマスターして下さい。
ルール
細かいルールは、これまでやってきたスラーの準備編(上向と下向)で
解説したものと同じですので、ここでは割愛します。
今回の実践編で追加する新しいルールは、
- メトロノームは、四分音符=60で弾く(参考の動画もテンポ60です)
これだけです。
スラーは速くなりやすいので、必ずメトロノームに合わせて、
テンポをコントロールできるようになりましょう。
それでは、いきましょう!
目次
譜例1 – 上向&下向スラー(高音弦)
譜例2 – 上向&下向スラー(低音弦)
譜例3 – 上向&下向スラー(ハ長調の音階:C Major scale)
譜例4 – 上向&下向スラー(ホ長調の音階:E Major scale)
以上です。
まとめ
これまでたくさんの方を指導してきて思うのは、
スラーを苦手にしている方がとても多い、ということです。
- 音が出ない、聞こえない
- リズムが崩れる(大体が速くなる)
- だから、そもそもスラーをしない
等々、様々な苦労の声を聞きます。
そういった声を少しでも解消できればと思い、
できるだけシンプルに、良い例と悪い例を挙げながら解説しました。
スラー①の冒頭に、ギターのスラーとは「音楽的な表情の意味」ではなく、「技術的な指示の意味」だと書きました。
ただし、正しいスラーの技術を身につけて、スラーが得意になると、
音楽的に流れるような表情が付けられるようになります。
「技術的なスラー」が上手くなると、「音楽的なスラー」を表現できるようになるということです。
ぜひ様々な技術を習得し、表現の引き出しを増やしていって下さい!
最後に
スラーの練習曲を2曲紹介して終わりたいと思います。
楽譜もダウンロードできます。(但し、転用は禁じます)
ぜひ練習してみてください。
M. ジュリアーニのスラーの練習曲(Op. 48-4)