ここでは、初見のメカニズムについて説明しています。
最初に、どうして今回初見についての記事を書くことにしたかというと、
という悩みを、本当にたくさんの生徒さんから聞いていたからです。
初見の能力に、才能や練習量は関係ありません。
私よりも遥かに上手いプロのギタリストでも、初見ができない人はいますし、私の生徒さんの中にも初見ができる人はいます。
演奏の技術と初見の技術は、別です。
それではまず、初見のメカニズム(仕組み)を理解することから始めましょう。
ここではなるべく簡単に、小難しい説明は極力省いて説明していきます。
初見とは
初見とは、初めて見る楽譜を弾くことです。
昔弾いたことがあるけれど、もうすっかり忘れてしまった曲の場合も、初見に近いものがあります。
逆に練習してしまうと初見とはいえないので、
初見の練習をする時には事前の練習をしないで下さい。
いきなり結論ですが、初見ができる人・できない人の差は、
- 瞬間的な記憶
- 器用さ
この2点です。
①瞬間的な記憶
瞬間的な記憶とは、楽譜を写真の様に一瞬で覚える捉え方のことです。
感覚としては、楽譜をただ風景のように見ているだけなので、数秒後には忘れていて構いません。
例えば、この動画をご覧ください。
(カウントダウン後に、2秒間だけ楽譜が表示されます↓)
今、一度見ただけで弾ける人は、初見ができる方でしょう。
逆に覚えられなかった人は、おそらく音符を一つずつ読んでしまって、タイムオーバーになってしまったのではないでしょうか。
でも、もしできなかったとしても心配はいりません。
次は、それができるようになるための【②器用さ】について、説明します。
②器用さ
ここではシンプルに、器用さを3つのカテゴリーに分けしました。
- 各音の場所(ポジション)の把握
- スケールは読まない
- 和音は形(コード)で捉える
それぞれに解説・課題・動画を用意しましたので、ギターを持って、以下の3つの【初見】準備編に進んでみて下さい。
今回用意した3つの【初見】準備編は、人によってはかなり難しい内容になっています。
感覚的な部分(楽譜の捉え方)を変えていくようなものなので、すぐにできるようになるものでもないと思います。
ですが、繰り返し練習し、ぜひできるようにしてみて下さい。
諦めて挑戦しない人に進歩は望めませんが、少しずつでも歩みを止めなければ、必ず前の自分よりも上達できます。
何より初見ができるようになると、ギターの楽しさが更に広がります。
それでは、以下の3つの【初見】準備編に進みましょう。
【初見】準備編が終わった人は、次の実践編へどうぞ。