クラギチャンネル・ブログ
クラシックギターのためのHow toを初心者向けに書いています
基礎技術

【初見】コード – 準備編

ここでは、和音を形(コード)で捉えられるようにするための解説をしていきます。
最後に、チャレンジ動画も用意しています。
ぜひギターを持って挑戦してみて下さい。
チャレンジ動画に遅れずに最後まで弾けるようになったら、初見のスピードは格段に上がっているはずです。

コードの定形を覚える

コードは、英語で書き記されます。

  • Aのコードは、Aメジャー(ラが根音の長三和音)のことです。
  • Amのコードは、Aマイナー(ラが根音の短三和音)のことです。

(ミは弾けないので、省略しました)

  • A7のコードは、Aセブンス(Aメジャーに、ラから数えて7番目の音を付加した四和音)のことです。

以上が、コードのざっくりとした説明です。
コードの詳しい説明は割愛して、早速本題に入ります。

当然、和音を一音ずつ読んでいたら、初見時には間に合いません。
まずは和音を見ただけで、フォームがイメージできるようにしましょう。
和音(コード)は形が決まっているので、まずは下記の定形を覚えましょう。

  • メジャーコードは、4種類(+おまけ1つ)
  • マイナーコードは、3種類
  • セブンスコードは、3種類(+おまけ4つ)

他にも覚えて損はないコードはありますが、ここではあまり欲張らずに、まずはこの合計10種類のフォームを覚えましょう。

始める前に

なるべくシンプルに書いた(つもりの)コード表を作成しましたので、まずはこちらをダウンロードして下さい。

それでは、解説していきます。

メジャーコード 4種類(+おまけ1つ)

⑥弦からのメジャーコード


↑このフォームを覚えましょう。

このフォームを1ポジション下げたら、こうなります↓

逆に、2ポジション上げたら、こうなります↓

また、例えば④弦から弾けばこうなります↓

そして、③弦から弾けば当然こうなります↓

このように、1つのフォームを覚えるだけで

  • ポジションをズラしたり
  • 一部分だけ弾いたり

色々な形に派生させて使用することができます。
全てのコードを覚えることに意味はありませんので、⑥弦からのメジャーコードの場合は、このFのコードのみを覚えましょう。

⑤弦からのメジャーコード 1


このフォームを覚えましょう。

あとは、先程と同様に同じフォームで

  • ポジションをズラしたり
  • 一部分だけ弾いたり

するだけです。

⑤弦からのメジャーコード 2


もう1種類、このフォームを覚えましょう。

あとは先程と同様に、同じフォームでポジションをズラして弾くだけです。

④弦からのメジャーコード


このフォームを覚えましょう。

あとは、先程と同様に同じフォームで

  • ポジションをズラしたり
  • 一部分だけ弾いたり

するだけです。

おまけ – Gのコード


このフォームは、Gとしてはよく登場するのですが、他のポジションにズラしては使いにくいです。

但し、一部分だけ弾くパターンとしては、以下のようによく出てきます。

    
このように、ズラしては使いにくいけれど、一部分なら使いやすい
という理由で、おまけとして紹介しました。

マイナーコード 3種類

⑥弦からのマイナーコード


このフォームを覚えましょう。

あとは、先程と同様に同じフォームで

  • ポジションをズラしたり
  • 一部分だけ弾いたり

するだけです。

⑤弦からのマイナーコード


このフォームを覚えましょう。

あとは、先程と同様に同じフォームで

  • ポジションをズラしたり
  • 一部分だけ弾いたり

するだけです。

④弦からのマイナーコード


このフォームを覚えましょう。

あとは、先程と同様に同じフォームで

  • ポジションをズラしたり
  • 一部分だけ弾いたり

するだけです。

セブンスコード 3種類(+おまけ4つ)

⑥弦からのセブンスコード


このフォームを覚えましょう。
あとは同じフォームで、ポジションをズラして弾くだけです。

⑤弦からのセブンスコード


このフォームを覚えましょう。
あとは同じフォームで、ポジションをズラして弾くだけです。

④弦からのセブンスコード


このフォームを覚えましょう。
あとは同じフォームで、ポジションをズラして弾くだけです。

おまけ – 4つ

まずは、ズラしては使えないけれど、よく出てくる7thコードを2つ紹介します。

 
この2種類だけは、よく出てくるわりにはズラして使えない特殊な7thコードとして、覚えておくと良いでしょう。

次の2つの7thコードは、よく登場するのですが、他のポジションにズラしては使えません。

但し、一部分だけ弾くパターンとしては、以下のようによく出てきます。

 →   
 →   

このように、ズラしては使えないけれど、一部分なら使いやすい
という理由で、おまけとして紹介しました。

説明は以上です。

ここで紹介したコードは、おそらくギターを弾いていたら、一度は押さえたことがあるコードばかりではなかったでしょうか。
言い換えれば、よく出てくるのなら形で覚えてしまった方が早いです。

あとは数をこなして、音符とフォームを瞬時にリンクさせることに慣れてください。
以下のチャレンジ動画では、ここまでで紹介したコードが出てきます。
一回でクリアできなくても、何度も繰り返し挑戦することで必ず上達できます。

それでは、いきましょう!

【初見課題】コード – チャレンジ動画

他の【初見】準備編は、こちら↓

【初見】準備編が終わった人は、こちら↓

初見のメカニズムについて知りたい人は、こちら↓