ここでは、下記のクラシックギターの基本的な技術を用いながら、練習していきます。
今回の記事は、これら3つの基礎技術の完結編として用意しました。
まだ上記を終えていない方は、先にそちらをご覧いただくことをおすすめします。
それでは、私が作った簡単な練習曲《Canon》に沿って、
効率よくブラッシュアップしていきましょう。
Canonに取りかかる前に、一つだけ注文をつけさせて下さい。
もし苦手なものが発見できたら、それはラッキーです。
- 何が苦手なのか
- どうして苦手なのか
- どうすれば良くなるのか
もしミスをした時には、一度立ち止まって、これらを落ち着いて考えてみて下さい。
基礎技術を習得した今ならきっと克服できます。
さあ、それではいきましょう!
Canonのルール
Canon(カノン)とは、輪唱(りんしょう)のことです。
最も有名なカノンは、「かえるのうた」でしょう。
私が作ったこのカノンは、11種類の練習テーマに沿って書かれています。
1つのテーマはそれぞれ8小節ありますので、楽譜は見開きで見て下さい。
- 縦さえ合っていれば(小節さえ合っていれば)、どの番号のテーマを弾いても合います。
- 1番から弾く必要はなく、自分の好きな順番で弾いていって構いません。
- 同じテーマばかりを弾いてもいいです。
- 終わりたい時には、12番を弾けば終われます。
それでは、私と一緒に弾きましょう!(動画はテンポ=80です)
各テーマの注意点 (ここをクリックすると見れます)
- ベースの音階は、切らずに二分音符分のばすこと。
iの指は、弦に置かないこと(余韻が切れるから)
もし可能なら、ベースをアポヤンドで弾いてみること。 - 1の指は、ずっと弦に置いたまま放さないこと。
スラーは、指頭で弦をとらえること。
腕や手首が動かないようにスラーすること。 - 1の指は、ずっと弦に置いたまま放さないこと。(これをガイドフィンガーと云います)
余裕があれば、Vibratoをゆっくりとかけてもいい。 - ポジション移動の時に、ガイドフィンガーを放さないこと。
iやmの指を弦に置かないこと(余韻が切れるから)
余裕があれば、Vibratoをゆっくりとかけてもいい。 - pを使う時には、imaを③②①弦に置くこと。
imを使う時には、pを低音弦に置くこと。(右手が跳ねずに安定するから) - 上向スラー(ハンマリング・オン)は、指頭で弦を叩くこと。
右手で弾く時にアクセントを入れず、なめらかな音階になるように、自分の音をよく聴くこと。
弦の替わり目で右手が逆指にならないように注意すること。
低音弦は、pの指で弾くこと。 - 下向スラー(プリング・オフ)は、弦を横方向へしっかりと弾くこと。
右手で弾く時にアクセントを入れず、なめらかな音階になるように自分の音をよく聴くこと。
弦の替わり目で右手が逆指にならないように注意すること。
低音弦は、pの指で弾くこと。 - 小節の頭の音だけiかmの指で弾いたら、後は全てスラーで弾くこと。
上向スラーと下向スラーの音量が、均等になるように意識すること。
スラーはリズムが速くなりやすいので、リズムが崩れないように気をつけること。 - pの指(低音弦)からimの指(高音弦)への移行を、スラーを伴いながらなめらかに行うこと。
アクセントが入ったり、リズムが崩れたり、スラーが不明瞭にならないように気をつけること。 - 三度の指使い(指のパターン)を覚えること。
隣の弦に指が当たって、音がかすれないように、しっかり指を曲げて指頭で弦を押さえること。
legato(なめらか)に弾くために、ガイドフィンガーを放さないこと。 - 余韻が消えないように、imaを弦に置かないこと。
右手がバタバタしないこと。また、十六分音符のリズムが乱れないこと。
以上です。
実は今回、まだブログでは解説していないキーワードが出てきました。
- 装飾音符(短前打音)
- tr.(トリル)
- 三連符
- ガイドフィンガー
- 逆指
- 三度の連続
これらは需要があれば、また記事にしたいと思います。