教室紹介

教室の生い立ち

師匠の藤井敬吾先生 (ギタリスト・作曲家)に出会い、クラシックギターの先生になろうと決意した時、私は17歳でした。
ギターを始めるにあたり、どんな物が必要なのかも知らず、ギターの種類や構え方はおろか、楽譜もほとんど読めない状態の初心者の私に、懇切丁寧にいちから教えていただき、ギターでできる音楽表現の可能性の広さを示していただいた師匠のような先生になりたいと思い、ギタリストになることを決めました。

大阪音楽大学の入試までの半年間で、ギターの基礎技術、楽典、ソルフェージュを学び、何とか入学しましたが、幼少の頃から音楽教育を受けてきた周囲の学生達とのレベルの差に、入学早々愕然としました。
授業についていくだけでとにかく必死でしたが、遮二無二に勉強したことで、短大を卒業する頃には、すごく開いていたはずの周囲との差も、さほど感じなくなっていました。

ですがそれも束の間で、翌年ギルドホール音楽院に入学すると、また周囲とのレベルの差に再び愕然としました。
ただ、二度目の愕然には、また落ちこぼれに成り下がったという現実よりも、まだまだ伸びしろがあるという発見の方に、大きな喜びを感じました。

周りに比べてかなりのスロースターターで落ちこぼれだった私ですが、そのような状況下でギター上達のためのノウハウと経験を培い、今では自信をもって技術を教授することができるまでになりました。
そして、実際に生徒の皆さんの上達していく姿を見て、「ギターを始めるのに年齢や経験は、全く関係がない」ということに確信がもてました。

クラシックギターという素晴らしい楽器を、体に負担をかけることなく、たくさんの人に長く楽しんでもらえたら、こんなに幸せなことはありません。